「絵島」とはよく言ったもので、備前焼の「緋だすき」のような模様が砂岩の表面を覆っている。それを抽象画を描くような気分でフレーミングして行く。「寄って」「離れて」を繰り返しながら、気に入った模様を探す作業はとても楽しい。
【絵島】
絵島は、淡路島の北端、岩屋港にある砂岩でできた小さな岩礁だ。3500万年前に堆積した岩屋層と呼ばれる地層からなり、景観の特長となっている緋色の模様は、地層中からしみ出した鉄分が錆びたものである。波食台と思われる平坦部に橋が架けられ、模様の美しさはもちろん、蜂の巣状の穴があいた「タフォニ」や、岩の中から生え出たような球形状の「ノジュール」などを観察することができる。★2020年現在、絵島へは立入禁止となっている。