このような被写体を撮るのが一番難しい。岩の表面にこびり付いた泥をタオルで拭きとり、フレーミング・被写界深度・露出の濃淡など、設定に細心の注意を払って撮ってやっと「普通」に写る。それにしてもすごい数の巨大貝の化石だ。大量死か?と2億年前に起こった出来事を想像してしまう。様々な角度の貝殻の断面が並び、その作為なき図案の美に化石であることを忘れて見入ってしまった。
【球磨川のメガロドン化石】
「メガロドン」は、南の島のサンゴ礁に住んでいた大型の二枚貝のこと。その化石を含む石灰岩がプレートに乗ってやって来て、日本列島のもととなる大陸の縁に貼り付いた。付近には同じ石灰岩からなる鍾乳洞「球泉洞」がある。