爪木崎の俵磯 静岡県下田市

ニコンD610 VR24-70mmf2.8G ISO100・f16・1/6 晴天 PL 2016年12月26日7:12撮影

江戸時代の採石場だったという記述もあるので、そのせいかもしれないが、円形劇場を思わせるような柱状節理からなる空間が見事である。劇場を照らすスポットライトのような朝の光が印象的だった。岩礁の頂上部をカットしたのは、そのに松の植生があったことと、視線を手前から奥に続く柱状節理に集中させるためである。

【爪木崎の俵磯】

地下から上昇してきたマグマは、火口だけを目指すのではなく、地層の層と層の割れ目など横方向にも広がっていく。俵磯の柱状節理は、その横方向に広がったマグマ(「シル」または「岩床」と言う)が冷えてできたもの。本州に衝突したことにより伊豆半島自体も隆起し、地中にあったシルが地上に現れた。

ジオスケープ・ジャパン 地形写真家と巡る絶景ガイド

▼各SNSにこの記事をシェアする

画像の無断コピーはご遠慮ください。 Please do not copy unauthorized copies of images.