目の前で、地層が何本もの断層によって裁ち切られて、横にずれている。城ヶ島には、理科の教科書に載っているかのような模式的な地層が多数あり、入門者にもわかりやすい。関東に仕事があるとよく立ち寄るが、前回までは気が付かなかったことに目が行くことがある。そんな時は自分の知識の成長がわかって嬉しくなる。
【城ヶ島】
城ヶ島の西側から荒崎海岸にかけて、白色と濃いグレーのストライプの地層が続く。白は流紋岩系の火山灰からなるシルト岩、グレーは火山の噴出物(スコリア)からなる凝灰岩。日本で見られる最新の陸化した付加体のひとつで、地形の保存状態もよく、地形の観察会などもよく行われている。その際の資料がwebで公開されており、それを手に岩場を歩くだけでも、かなりの知識と理解が得られる。