滝の拝の甌穴 和歌山県古座川町

ニコンD850 14-24mmf2.8G ISOLo1.0・f16・1/4秒 晴天 PL 2018年3月3日8:15撮影

甌穴の断面が、川の浸食によりできた断崖に見えている。こうも見事に穴が彫れていくものかと、惚れ惚れと見ていた。

甌穴は、岩の窪みにはまった石が水流によって回転し、徐々に深くなってできる。しかし、ここまで深い穴はどうやってできるのだろう? この細く深い穴の底では、大雨のあとの濁流でさえもその力は届かないのではないか。

【滝の拝】

滝の拝は、紀伊半島最後の清流と言われる古座川の支流・小川(こかわ)川にある。小さな滝が掛かるが、見所は川床一面に広がる無数の甌穴群である。量だけではなく、その造形性が際立って美しく、国内屈指の甌穴の見学地だと思う。

文献・資料には砂岩泥岩互層とあるが、滑らからな岩の表面の印象からは、一見したところそうは見えない。隆起する前、地中で高温の熱水にさらされることで、硬質な岩に変化したと考えられている。

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