秋芳洞 百枚皿  山口県美祢市

キャノン5DⅢ EF70-200mmf4 ISO200・f11・10秒・太陽光・2014年5月25日 14:07撮影

両親が島根県石見地方の出身で、帰省の延長で秋芳洞に行ったことがある。小学校高学年だったと思うが、この百枚皿に感激し、当時お土産で流行っていた三角形の「ペナント」を買って部屋にずっと貼っていた。四十年ぶりの再訪だったが、私自身の嗜好に変化がなかったのか、2時間近くも夢中で撮影した。よく知られた景観ではあるが、他では見られないその造形には目を奪われる。「他とは違う百枚皿を」と風景写真家なら工夫も考えるのだろうが、地形の成り立ちが第一なので、それが美しくストレートに伝わるように撮った。

帰りに門前の食堂に入ると、その壁には懐かしいあのペナントが色褪せて貼ってあった。

【秋芳洞の百枚皿】

地上の石灰岩を溶かした水が鍾乳洞に流れ込むと、再石化して様々な造形物を造る。天井からつららのように垂れ下がる石筍はその代表格。洞内の緩斜面を水が流れるうちに、鍾乳石からなる高さ数ミリの小さな堤ができる。そこに水が滞留することで堤はさらに大きくなり、「リムストーン」と呼ばれる田んぼの畔のような造形を見せることがある。秋芳洞の百枚皿は、それが幾重にも連なり棚田のような広がりを見せている。

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